2016年01月05日
甲斐絹(かいき)に魅せられて

これは 甲斐絹で作ったポーチですが
ご覧のように独特の光沢があります。
手にとってみると本当に軽くてサラッとして
まるで天女の衣はこのようであったか
と思うほどです

甲斐絹(かいき)の故郷は山梨県の郡内地域(富士北麓・東部地域)で
羽織の裏地として江戸時代から昭和初期にかけて盛んに作られてきましたが
普段の生活で 羽織などの和服を着なくなってきた時代とともに
姿を消してしまいました。
甲斐絹は製法により様々な種類に分けられます。
このポーチは「縞甲斐絹・格子甲斐絹」で作ったもので
他にも こういうのがあります。

「絵甲斐絹」は松竹梅や鶴など慶事の柄が多いと聞きますが
これも鶴と富士山が描かれています。


写真がきれいにうつっていませんが 鶴です。
下の絵は桃太郎を題材にしていて おばあさんが川で洗濯
おじいさんがしばかりをしています。


野の花を題材にしているのも多いようです。


お正月の柄です。

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蝶々の柄も多いようです。

無地甲斐絹 玉虫甲斐絹

私の手元にあるものは 数少なく
昔作られたものは もう二度と同じものはできません。
それでも 今は現代の甲斐絹として売り出され
商品化されている物もあります。
もっと 昔の甲斐絹が見たいとか作り方とか詳しく知りたい方は
甲斐絹ミュージアムのホームページをご覧ください。